当院は、地域に根ざした総合診療を行うクリニックとして、乳幼児からご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者様に寄り添った医療を提供しています。もともとこの場所で長年診療してきた母から医院を継承し、地域の「家庭医」としての役割を受け継ぎながら、日々診療にあたっています。
診療時間内は院内対応に追われることが多く、電話や窓口でのお問い合わせにすぐに対応できない状況が続いていました。特に新規患者様からの問い合わせや、診療時間外に寄せられるご質問に対し、十分なご案内ができず、結果的に受診の機会を逃す「機会損失」を招いていたと感じています。
また、当院は女性院長ならではの細やかさや安心感を大切にしていますが、限られた人数で運営している以上、患者様との接点をより効率的に保つ手段が必要だと感じていました。

地域のかかりつけ医として、「患者様の環境や心情に寄り添う全人的医療」を何より大切にしている当院では、診療時間外でも患者様の疑問に応えられる体制づくりが課題でした。NOMOCa AI chatは、24時間365日、患者様の問い合わせに自動で応答できる点が大きな魅力として感じました。
また、当院ではインフルエンザ予防接種や乳児健診、アレルギー診療など、事前に確認したいことが多い診療内容を多く扱っています。これまでそのような質問は診療時間中の電話で寄せられることが多く、混雑やタイミングによっては対応できないこともありました。AIチャットの導入によって、患者様が「聞きたいときに」「気軽に」確認できるようになったことで、来院までのハードルが下がり、安心して受診の予約につながる流れが生まれています。
このように、チャット対応が患者様の「第一歩」を後押しする導線になることで、結果的に集患にも大きく貢献できると感じたことが、導入を決めた大きな理由のひとつです。

導入後は「24時間対応できる安心感」に加え、患者様が気になる情報にすぐアクセスできる便利さが加わったと感じています。実際の質問内容としては「ワクチン」が24件、「帯状」と「疱疹」がそれぞれ11件、「接種」8件、「インフルエンザ」7件といった実績があり、時期や社会状況に応じた問い合わせが多く寄せられていることを実感しています。
回答内容は定期的な見直しが必要ではありますが、24時間いつでも患者様に対応できる体制が整ったことで、これまでスタッフが対応していた多くの質問を自動化でき、業務の負担が大きく軽減されました。効率と安心感の両方を得られた点が、大きな導入効果だと感じています。
当院ではこれまでも、アナログ面で環境整備に力を入れてきましたが、そこにNOMOCa AI chatというデジタルの対応力が加わることで、より一層の安心感を提供できるようになったと実感しています。設備と技術のどちらか一方だけではなく、両方がうまくかみ合って初めて、患者様にとって「本当に信頼できるかかりつけ医」としての価値が伝わるのだと思います。

NOMOCa AI chatは、小規模な開業医にこそ、ぜひ導入を検討していただきたいツールだと感じています。というのも、当院のように限られた人数で診療・受付・電話対応までをすべてこなしているクリニックでは、患者様一人ひとりに丁寧に向き合いたくても、物理的な時間や人手が不足してしまうことがあるからです。
特に地域密着型のクリニックや、子育て世代の患者様が多い小児科・皮膚科などでは、「予約の取り方」「予防接種のスケジュール」など、よくある質問が診療時間外にも寄せられがちです。こうした問い合わせに24時間自動で対応できるNOMOCa AI chatがあれば、患者様の不安や疑問をその場で解消でき、新患の取りこぼし防止にもつながります。
また、診療時間中の電話対応が減ることで、本来の医療に集中できる環境が整うのも大きな利点です。少人数での運営だからこそ、こうした「デジタルの力」を上手に取り入れることで、患者満足度と業務効率の両方を高めることができると実感しています。