当院では循環器疾患を専門としながらも、風邪や生活習慣病など一般的な内科診療にも対応し、地域の皆様が気軽に相談できる「町のかかりつけ医」を目指してきました。
中でも心不全は、勤務医時代から特に注力してきた分野で、日々の生活に寄り添った継続的な管理が必要な疾患です。こうした患者さんを支えるためには、病院だけでなく地域のクリニックが重要な役割を果たすと実感し、そんな“地域の町医者”でありたいという思いで診療を行っています。
そうした中で、日常の診療に加えて、診療中や時間外に電話での問い合わせが集中し、スタッフが対応に追われてしまうことがしばしばありました。患者さんに寄り添い丁寧に応対したいと思いながらも、物理的に十分な時間が取れないジレンマを感じていました。また、「診察は今日やっているか」「予約方法を知りたい」といった基本的なお問い合わせが多い一方で、そうした情報をどう発信し、どう受け取られているかを把握する手段が限られていたのも課題でした。