ノモカブログNOMOCa-MAGAZINE
クリニックの売上を上げるためには「キャッシュレス」導入だった!?
更新日:
今回は「クリニックの売上がキャッシュレス導入によって上がるのではないか」
ということをテーマに記事を書かせて頂きます。
弊社のお客様でも次回予約の際に
「クレカ使えるところに変えるから次回予約いいです」
「クレジット自費のみなら良いです」
と言われてしまうことがあるようでキャッシュレスの導入をして頂くクリニック様も
増えており患者様のクリニックを選ぶポイントになってるのではと考えます。
今回扱うキャッシュレス決済は主に「クレジットカード」と「コード決済」に
絞ってお話いたします。
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提供側と利用者の認識ギャップ
キャッシュレスの導入を検討されている医院様がまず一番に悩むところは、
「導入したとして使う人がいるのかな?」
「要望少ないし、入れる意味がないんじゃないかな」
というところで悩まれると思います。
経済産業省が2021年に実施したキャッシュレス決済実態調査アンケートに
よると、キャッシュレスを導入していない理由で客からの要望が少ない
という理由が一番多い回答になっていました。
図. 経済産業省キャッシュレス決済実態調査(抜粋)
では、利用者側からみたらどうなのでしょうか?
以下の表は消費者庁の実施したキャッシュレス決済に関する意識調査の結果です。
図. 消費者庁キャッシュレス決済に関する意識調査問5(一部抜粋)
「キャッシュレスを導入しない理由」では「客からの要望がない」という
回答が一番だったのに対して消費者側からすれば、
「決済手段・サービスを利用できる店舗の拡大」という回答が多く、
「病院、薬局などでの支払いへの利用拡大」という回答も半数近くありました。
使用頻度に関する質問に関しても半数以上はよく利用していると回答していることから
キャッシュレス決済の需要が高いことが伺えます。
図. 消費者庁キャッシュレス決済に関する意識調査問1(抜粋)
以上のことから、
提供側が消費者側のキャッシュレス需要を過小評価しており、
「思ったよりもキャッシュレス決済の需要は高い」という事実が伺えます。
(そもそもキャッシュレスを導入するメリットって何?)
未対応 = 機会損失している?
キャッシュレスの対応をしていないから機会損失しているというのは、
あまりイメージが湧かないかもしれません。
しかし、弊社で「キャッシュレス未対応が理由で来店をやめたことがあるか?」
調査を行ったところ約57%もの人が “ある” と回答しました。
図. アンケート結果
これはクリニックを対象にした調査ではありませんが、
同様の現象が発生すると考えられます。
患者様がクリニックで支払う費用のことと、キャッシュレス決済の特徴を
イメージしてみるとこの理由が分かるかと思います。
・お金を下す手間がなくなること
・高額のお会計にも対応が可能であること
・利用することによってマイル(ポイントなど)が貯まる
*消費者庁キャッシュレス決済に関する意識調査問3をもとに抽出
・具体的な金額がイメージにしにくい
・多めにお金を持たないといけない
・足りなかった時が恥ずかしい
この2つを図で考えてみると以下のようになります。
通院のハードルが下がる = 機会損失が減る
よって、
未対応により通院を辞めて他の医院に流れる患者様を引き留めることができます。
導入による他医院との差別化
キャッシュレス未対応なことによる機会損失についてお話させていただきましたが、
逆に言ってしまえば導入するだけで機会損失を防いだり他医院との差別化実現できます。
特に現在はクリニック・歯科診療所のキャッシュレス決済導入率は16.5%*と言われており、
キャッシュレス決済を導入することによる差別化効果が目立ちやすい環境です。
今は導入率が低くなっておりますが、
日本政府は2025年までにキャッシュレスの決済比率を40%にする目標を掲げています。
キャッシュレスを導入していることが当たり前になる前に、
「キャッシュレスを利用して、患者様を囲い込んでおく」のも戦略の一つかと思います。
*平成31年厚生労働省医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査 結果報告書より
最後に
キャッシュレス決済を導入することで、
売上が上がるのではないかということをお話させていただきました。
仮に以下の条件で機会損失を見てみましょう。
- 1日に既存の患者様50人が来院する
- 10人の新規患者様が通院するか迷っている
- 新規患者様の50%はキャッシュレス決済未対応のため通院を諦める
(1日あたり5人の機会損失が発生する) - 患者様の平均単価は1,500円
- 1か月営業日は22日
とした際の機会損失は、以下の図のようになります。
単純計算になりますが1か月で16万円以上の機会損失を生み出している計算になります。
とはいえ、周辺の医院の環境などそれぞれ異なるもので、
全てが全体のデータ通りとはいかないことには注意してください。
また、ここでは キャッシュレス = クレジットカード , バーコード決済 という
前提でお話させていただきましたが導入する決済方法それぞれに特徴があるので
注意してください。
弊社ではキャッシュレスに関わるお役立ち資料も用意しております。
ご興味頂けた方は、以下バナーよりご連絡いただけますと幸いです。
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